【注文住宅】いい工務店の探し方と見極め方!我が家の選定基準も紹介
信頼できる、いい工務店を見つけたい…
家族の大切な住まいを任せる工務店選び。
インターネットで検索しても、たくさんの会社が出てきて迷ってしまいますよね。
いい工務店を選ぶには、知っておくべき重要なポイントと、効率的な探し方があります。
私はじっくりと工務店を選び、信頼できるパートナーとともに楽しい家づくりができました。
ぜひこの記事を読んで、工務店選びを成功させてください!
いい工務店とは?
そもそも、いい工務店とはどういう工務店でしょうか?
調べると、
- 技術力があり、高品質な家を建ててくれる
- 経営基盤が安定しており、アフターフォローがしっかりしている
といったものが出てきます。
確かに重要なことですが、もっと大切なことがあります。
私が考えるいい工務店とは、以下の通り。
家づくりは共同作業です。
要望通りの家が建つだけでは、本当に満足できる住まいは完成しません。
- あなたのライフスタイルやこだわりを理解し、
- それを形にするために、密なコミュニケーションを取りながら
家づくりを進めることが重要です。
あなたにとっての「いい家」を建てるために、あなたの価値観に共感し、共有してくれる工務店が「いい工務店」と言えます。
いい工務店を見つけにくい理由
いい工務店を見つけるのが、家づくりの成功の鍵です。
しかし、なかなか見つからないのが現実です。
理由は3つ。
- 広告宣伝に力を入れていない
- 情報発信力が弱い
- 口コミが少ない
これらの理由が組み合わさって、いい工務店であっても私たちの目に留まりにくくなっています。
理由① 広告宣伝に力を入れていない
大手ハウスメーカーは、大規模な広告宣伝に莫大な費用をかけています。
たとえば、
- 有名人を起用したCM
- 全国紙への広告掲載
- 住宅展示場への出展
などです。
これに対し、工務店は
- 地域情報誌
- 自社ホームページ、SNS
など、限られた予算と範囲での宣伝が中心となります。
そのため、多くの費用が掛かる
- 住宅展示場に出展
- 一括資料請求サービスに登録
はしておらず、非常に見つけにくくなっています。
また、いい工務店は
- 広告宣伝にお金をかけるなら
- そのお金を、よりいい家を建てるために使いたい
という思いがあるところが多いです。
極端なところだと、営業マンがいない工務店もあります。
それでもやっていけているということは、紹介や口コミでお客さんを獲得できているということです。
理由② 情報発信力が弱い
大手ハウスメーカーは、マーケティング専門部署を設け、積極的に情報発信を行っています。
一方、工務店は、家づくりに専念するあまり、情報発信がおろそかになっているケースも少なくありません。
いい工務店は少数精鋭で人手も少ないため、情報発信を頼める人材も限られます。
住宅建築のプロは多くいても、マーケティングのプロはいないでしょう。
そのため、多くの人材がいる大手ハウスメーカーと比べるとどうしても情報発信力が弱くなります。
理由③ 口コミが少ない
大手ハウスメーカーは、全国規模で事業を展開しているため、口コミサイトなどでも多くの情報が集まります。
一方、工務店の場合は地域密着型であるため、口コミ自体が少ないです。
また「いい工務店」は顧客との信頼関係を重視しており、口コミでの集客を嫌がる傾向があります。
顧客も満足度の高さから、あえて口コミ投稿を控える傾向が見られます。
- 工務店は、会社の考え方に共感したお客さんに来て欲しい
- 施主は満足しているので、口コミする必要がない
ということです。
いい工務店の探し方
いい工務店は宣伝広告に力を入れていません。
そのため、漠然と調べているだけでは見つからないのです。
見つけ出すためには、時間をかけて情報収集し、自分の足で探すしかありません。
具体的な「いい工務店」の探し方は以下の6つです。
インターネット・SNSで検索
まずはインターネットやSNSで住宅会社を探します。
価値観の整理をしていると思うので、それらの用語に関連しそうなワードで検索します。
- とにかく高性能な家が建てたい
▶「高性能住宅 地域名」 - 本物の木を使った家
▶「木の家 地域名」
地域名をつけるとそこにこだわっている、地域の住宅会社が出てきやすいです。
このとき、
今探しているのは、不動産ポータルサイトに掲載してない工務店ですので。
出てきた会社の施工事例を見て、よさそうな会社があれば資料請求を行います。
※価値観の整理がまだの方は、【注文住宅】叶えたい要望が多すぎる!?価値観を整理して優先順位を決めよう!をご覧ください。
知人の紹介
実際に家を建てた人の生の声は、貴重な情報源です。
友人・知人、職場の同僚など、家を建てた経験のある人に、工務店の評判や満足度を聞いてみましょう。
聞いたことがない工務店の名前が出ると、なおいいです。
広告宣伝をしていない、「いい工務店」の可能性がありますから。
紹介であれば、ある程度信頼できる工務店である可能性が高いというメリットもあります。
住宅街でいい感じの家を探す
こちらはコミュ力高めの人限定です。
実際に住宅街を歩いて、建築中の現場や住宅を見ていい感じの家を探しましょう。
「この家素敵だな」と思ったら、思い切って声をかけてみてください。
- 工務店の情報
- 住んでいれば、リアルな口コミ
- 建築中なら、施工の状況
などの情報が同時に得られます。
もちろん、プライバシーには十分配慮し、失礼のないように心がけましょう。
完成見学会・勉強会に参加
資料請求や紹介をしてもらうと、完成見学会の案内が来るようになります。
積極的に参加しましょう。
完成見学会では、間取りやデザイン、素材感などを実際に確認することができます。
自分たちのセンスと合うかどうかわかります。
参加したら社長(もしくはそれに近しい方)と話してください。
- 表面的な間取りや設備の話だけでなく
- 家を建てた家族がどんな生活をイメージしているのか
を聞いてみましょう。
しかし、見学会では他のお客さんもいるので、あまりじっくり話せないかもしれません。
そのときは勉強会を開催しているようでしたら、そちらにも参加しましょう。
- 工務店のこだわっているところ
- 社長の家づくりに対する思い
などをじっくり聞ける貴重な機会です。
積極的な参加をおすすめします!
工務店との距離を縮め、直接話を聞くことができる良い機会になります。
我が家は、先に勉強会に参加して、そのあとに完成見学会に行きました!
工務店が加盟している団体を調べる
見学会・勉強会に参加した工務店がいい感じだった場合、その工務店が加盟している団体を調べてください。
設計手法や考え方が似ている工務店が、芋づる式で見つかります。
同じ地域に他の工務店がいた場合、その工務店も要チェックです!
上記を繰り返す
工務店の勉強会に参加すると、知識も増えると思います。
増えた知識の中で、取り入れたい設計手法や素材があれば、そのワードで検索をしてください。
検索の仕方は先ほどと同じです。
「〇〇(取り入れたいワード) 地域名」
資料請求と完成見学会を繰り返して、いい感じの工務店をリストアップしてください。
いい工務店の見極め方
いい感じの工務店リストが出来ましたか?
普段は目につかないような、宣伝をしていない工務店が見つかったと思います。
しかし、その工務店が本当にいい工務店かは、まだわかりません。
見極め方6選を解説しますので、自分たちの目で信頼できるいい工務店か見極めてください。
性能以外にこだわりがある
技術や性能はもちろん重要です。
いい工務店の当たり前の条件と言っていいでしょう。
しかし、ただ高性能な家を建てるのではなく、そこに住む家族の暮らしをイメージし、快適性やデザイン性、素材など、細部までこだわってくれる工務店が「いい工務店」です。
たとえば、
- 地域の気候に合った設計
- 自然素材の活用
- 環境への配慮
などです。
高性能なだけではなく、それプラスでこだわりポイントがある工務店を選びましょう。
聞き取り能力がある
表面的な要望ではなく、言い表せない想いを引き出して叶えてくれるかが、幸せな生活を送るために重要です。
想いを引き出すためには、聞き取り能力が必要です。
では、どうやって見極めるのか?
それは予算や間取りではなく、生活に焦点をあてた質問をするかどうかです。
たとえば、
聞き取り能力のある工務店なら、普段の生活スタイルを細かく聞いて、その生活をサポートするようなプランが描けます。
建物よりも生活に焦点をあてた質問をする工務店を選びましょう。
社長・スタッフの人間性がいい
工務店の考え方は、社長の考え方です。
社長の人間性を見れば、いい工務店かわかります。
お客さんと話すときの態度がいい
のは当然です。
お客さん以外のスタッフや職人とのやりとり
を見ると、普段の人間性がわかると思います。
また家づくりは、社長一人でできるほど簡単ではありません。
現場で実際に働くスタッフの人間性もみましょう。
- 熱意を持って、家づくりをしているか
- 面倒くさそうに、嫌々しているか
は仕事に表れます。
完成見学会や勉強会でのスタッフや職人とのやりとりをよく見て、人間性を見極めてください。
建築中の現場を見せてくれる
建築中の現場を見せてくれる工務店は「いい工務店」です。
建築中の現場を見る方法は大きく2つあります。
- 構造見学会に参加
- 住宅会社に許可をもらって個別に見学
構造見学会をしている会社は信用できます。
なぜなら、
です。
丁寧に家づくりをしていることがわかります。
個別に見学をするときには、
現場が整理整頓されているか
を見てください。
いい家を建てようとしてくれている腕のいい職人さんは、現場を常にきれいにしています。
自分が住む家のつもりで取り組んでくれているということですね。
逆に現場を雑に扱うような職人さんは、仕事も雑なことが予想できます。
どちらが信頼できるかは、考えるまでもないですよね?
我が家を建ててくれた棟梁も、いつ行ってもきれいに整理整頓していました!
OBとの付き合いがある
引き渡し後も、お客さんと良好な関係を築いている工務店は、それだけ顧客満足度が高いと言えます。
建築中にトラブルがあって、不誠実な対応されると、もう会いたくなくなりますからね。
工務店主催のイベントなどを開催しているか、ホームページなどで確認してみましょう。
開催していれば積極的に参加して、
- どれだけOBが参加しているか
- 良好な関係かどうか
を確認してみてください。
我が家の工務店は、年2~3回ほどイベントを開催しています。
参加者はほぼOB。新規のお客さんも、ちらほらいます。
本当に関係値がいいところだと、完成見学会にもOBが来ます。
ちなみに我が家は、いまだに完成見学会に招待されますし、邪魔にならない範囲で参加もします。
家づくりが終わって、急に会わなくなるのは寂しいですからね。
契約を急かしてこない
いい工務店は、
ことよりも、
ことに力を注いでいます。
だから時間をかけてでも、お客さんの理解と納得を最優先に考えてくれます。
しかし、家を売る意識が強いところは、営業マンのノルマがあるので契約を急かしてきます。
以下のような理由をつけて、契約を急かしてくる工務店には気を付けてください。
どっしりとかまえて、
というスタンス方が、「いい工務店」である可能性は高いです。
最終的には、1~2社に絞り込み比較する
いい工務店が出そろったら、1~2社に絞り込みます。
絞り込む基準は、整理した価値観を参考にしながら、家族で話し合ってください。
投げやりに感じるかもしれませんが、こればっかりは自分たちで納得して決めないと契約後の後悔につながります。
とは言ってもいきなりは難しいと思います。
我が家の基準も次項で公開しますので、ぜひ参考にしてください。
この段階で1社に絞り込めるとベストですが、プランをみるまでは工務店の実力もわからないので不安だと思います。
ですので、保険でもう1社選んでおくのもありです。
多くても2社までにしておきましょう。
と思うかもしれません。
しかし、そもそも極端な値引きをするような工務店は信頼できないです。
のが、信頼できる工務店です。
また3社以上とプランニングして、比較するのは大変な労力もかかります。
ですから、最大2社までにしておくのがベストです。
ここまで丁寧に工務店を探して見極めたのなら、どこを選んでもいい家ができるはずです。
自信を持って、最後は直感も大事にして絞りましょう!
我が家の工務店選定基準
我が家の工務店選びの基準8つです。
基準を決めるのに迷っていたら、ぜひ参考にしてください。
選び方や見極め方と被っている部分もありますが、それぞれ解説します。
木をふんだんに使った家を建てる
我が家は昔ながらの大工さんがつくったような、木肌が多く見える家が建てたいという思いがありました。
しかし古臭すぎるのは嫌だったので、木肌は多いけどかっこいい家が建てられる工務店を選びました。
パッシブデザインで設計ができる
パッシブデザインとは、
夏を快適に過ごすには、
が重要です。
パッシブデザインでは、日照シミュレーションをして夏の陽を遮るように家を設計します。
それができていないと、どれだけ高性能でも冷房をガンガン効かせないといけない暑い家になります。
また冬は日射を取り入れて、昼間は暖房なしでもぽかぽか暖かい家になります。
エアコンの使用時間も減るので、電気代の節約にもなります。
ので、パッシブデザインで設計できる工務店を選びました。
自然素材を使って家を建てている
木材や漆喰などの自然素材は、
- 温かみがある
- 経年変化を楽しめる
- 調湿効果がある
という点で優れています。
また人工素材と違い、ホルムアルデヒドのような有害物質を含みません。
化学物質の少ない、健康的な暮らしができます。
家族の健康や機能面も考えて、自然素材にこだわっている工務店を選びました。
自然素材住宅を回っているうちに、ビニールクロスの接着剤のツンとくる臭いがダメになりました。
地域密着の小さい工務店
地域に根付いた工務店は、
- その土地の気候風土を熟知しており、
- 地域に密着した、きめ細やかな対応
ができます。
先ほどのパッシブデザインは気候風土の熟知が必要です。
パッシブデザインで設計してもらうためにも、地域密着が重要になります。
また小さい工務店だと、
社長の思いがスタッフに反映されやすく、スタッフ全員がこだわりを持って
家を建ててくれます。
少数精鋭なので、担当によってばらつきがないのも選んだポイントです。
社内の施工管理基準がある
きちんとした施工管理基準を持つ工務店は、品質の安定した、いい家を建ててくれます。
昔ながらのやり方では、どうしても品質にばらつきが出て、棟梁によって善し悪しが変わります。
社内の施工管理基準がある工務店を選びました。
我が家の工務店は、施工管理基準を見せてくれました。
年間で建てる棟数を決めている
家づくりにこだわっている工務店は、無理な受注をせず、品質を重視し一棟一棟丁寧に建てます。
また腕のいい、お抱えの職人さんでしか家を建てません。
だから、年間に建てられる棟数に限りがあります。
小さい工務店を基準にしたので、年間30棟以下を目安にしました。
我が家が最終的に選んだ工務店は、年間15棟以下です。
営業マンがいない
施主側の営業マンがいるメリット、我が家は思いつきませんでした。
営業マンの人件費も工務店の経費、つまり建築費に含まれているということです。
住宅建築以外の余計な費用を払いたくなかったので、営業マンがいない工務店を選びました。
そもそも、いい工務店は
- 紹介等でお客さんが来る
- 年間建てられる棟数に限りがあるので、枠がすぐ埋まる
と言った理由から、積極的に営業をする必要がありません。
我が家が比較した2社は、どちらも営業がいませんでした。
宣伝広告を積極的に出していない
理由は、「営業マンがいない」と同じです。
広告宣伝費も工務店の経費。
住宅建築以外の余計な費用を払いたくなかったからです。
また広告宣伝を積極的にしなくても、お客さんがどんどん来るのがいい工務店です。
この8つ基準に合致する工務店が2社ありました。
その2社にプランニングを依頼して、比較検討しました!
まとめ:理想の家づくりはいい工務店選びから
理想の家づくりを実現するためには、まず信頼できる「いい工務店」を選ぶことが重要です。
いい工務店の探し方は、以下の通り。
いい工務店の見極め方は、以下の通り。
解説した「探し方」「見極め方」を活用して、いい工務店を選んでください。
最後に我が家の工務店選定基準です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。