【注文住宅】情報収集は何から始める?失敗しないための手順を解説!
家づくりの情報収集、何から始めればいいんだろう…
こんな不安を抱えていませんか?
雑誌やインターネット、SNS、住宅展示場など、さまざまな情報源があふれています。
その中で、何を信じて、どの情報を参考にすればよいのか迷ってしまいますよね。
私は情報収集にじっくりと時間をかけて、満足できる家づくりができました。
当記事では、そんな私がおすすめする情報収集手順を、わかりやすく解説しています。
しっかりと情報収集をして、後悔のない家づくりをしましょう。
注文住宅の情報収集は知識を蓄えるために行う
注文住宅の情報収集は、理想の住まいを建てるために非常に重要です。
ここでする情報収集は、住宅会社を探すためではなく、知識を蓄えるために行います。
たとえば、家の天井や壁、床などの内装の素材。
一般的には、
- ビニールクロス
- 複合フローリング
のような人工素材が使われます。
しかし、
- 塗り壁
- 紙クロス
- 無垢床
のような自然素材の内装材もあります。
それぞれにメリット・デメリットはあります。
しかし、知らなければそもそも比較も選択もできません。
住宅会社と契約した後に、いろんな素材のことを知ってもやり直しはできません。
間取りや設備など、家づくり全般に同じことが言えます。
家づくりの後悔をなくすためにも…
情報収集よりも前にすること
情報収集は重要と言いましたが、それよりも前にすることがあります。
情報収集よりも前にすることは、以下の2つです。
- 家づくりの流れを把握する
- 安全な予算を決める
家づくりの流れを把握する
まずは家づくりの流れを把握しましょう!
全体像を把握して、スムーズかつ効率的に家づくりを進められます。
重要なポイントをおさえることで、悪い住宅会社にも騙されにくくなります。
家づくりの流れは、【注文住宅】家を建てたいと思ったら、まず何をする?家づくりの手順を解説!をご覧ください。
安全な予算を決める
流れを把握したら、次は安全な予算を決めましょう。
予算を先に決めることで、家づくりがスムーズに進められます。
安全な予算の決め方は、【注文住宅】家づくりの予算はいつ決める?安全な予算の決め方を解説!をご覧ください。
おすすめの情報収集手順
情報収集は様々な方法があります。
その中でも、特におすすめする情報収集の手順を解説します。
当時、情報収集で迷走していた私に伝えてあげたい手順です。
多いと感じるかもしれませんが、情報収集はとても大切です。
頑張りましょう!
一括資料請求
まずは、一括資料請求をしましょう。
複数の住宅会社から情報を一度に入手でき、効率的に家づくりの知識を蓄えられます。
気を付けて欲しいのは、住宅会社を比較するというよりも、
- こんな工法があるのか
- こんな間取りがあるのか
- こんな設備があるのか
といった視点で見てください。
ここで行うのは知識を蓄えることであって、住宅会社の比較検討ではありません。
焦らずじっくりいきましょう。
もしいい感じの住宅会社がいたら、覚えておくくらいに留めてください。
一括資料請求におすすめのサービスは、LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)です。
ライフルホームズをおすすめ理由は2つ。
今はとにかく情報が欲しい!
だから多くの会社から資料が届くライフルホームズがおすすめです。
また特典として「家づくりノート」がもらえます。
お金や土地、スケジュール、見学会など家づくりに必要な知識がまとめられています。
住宅会社の情報だけでなく、家づくりの情報も得られるライフルホームズで、効率的に情報を集めましょう!
個別に住宅会社に資料請求
一括資料請求をした中で、気になる住宅会社が出てきたと思います。
気になる住宅会社には、個別に資料請求をしましょう!
一括資料請求ではもらえない、より詳細な情報がわかるカタログがもらえます。
- 間取りや設備
- 施主の体験談
- 住宅会社独自の工法
- 建築事例
家づくりのノウハウをまとめたカタログを、独自につくっている会社もあります。
- 共働き夫婦に向けたカタログ
- 二世帯住宅向けカタログ
- 子育て世代に向けたカタログetc.
気になる住宅会社に直接資料請求をして、知識を深めましょう!
空いた時間にSNS
空いた時間にSNSを利用して、最新のトレンドや施主の生の声を集めましょう。
また住宅建築の専門家も情報発信をしているので、専門家の意見も集められます。
SNSも色々とありますが、家づくりの情報収集では、
- YouTube
をおすすめします。
Instagramでは、たくさんの家づくり経験者が情報発信をしています。
- この間取りは採用してよかった!
- この設備はいらなかったな…
- もっとこうすればよかったな…
など、実際に家を建てた人の成功や失敗を知ることができます。
Instagramで情報収集をするなら、ハッシュタグと活用しましょう。
おすすめのハッシュタグは、
などです。
参考になる投稿をしているアカウントがあれば、フォローしておきましょう。
情報収集をしている中で、気になった設備や素材があれば、ハッシュタグで検索してみてください。
より効率的に情報を集めたいなら、家アカの投稿をまとめた「まとめアカウント」をフォローするのもおすすめです。
いろんな家アカの、人気があった投稿をまとめて発信しています。
Instagramを活用して、施主の生の声を集めましょう!
YouTube
YouTubeでは、住宅建築の専門家が情報発信をしています。
より専門的な知識が欲しい方におすすめです。
作業していて手がふさがっていても、情報を集められるのもメリットです。
おすすめのYouTubeチャンネルについては、収集する情報の項目で紹介します。
住宅ブログも読む
住宅ブログも読みましょう。
理由はSNSと同じで、施主の生の声と、専門家の意見を集めるためです。
SNSとの違いは、
【SNS】
画像、動画がメイン
【ブログ】
文字がメイン
です。
SNSだと文字数の制限があるので、どうしても要点をまとめたものになりがちです。
しかし、ブログだと文字数に制限がないので、より詳しい情報が得られます。
また動画と違い、自分のペースで読み進められるので、じっくりと情報を集めることができます。
ぜひ、ブログでも情報を集めてください。
知らない用語はすぐに検索
情報収集をしていて、知らない用語があればすぐに検索しましょう。
住宅業界は、専門用語や業界用語が多い世界です。
疑問を解消しながら情報収集を進めることで、より深い知識を得られます。
わからないまま進めると、
といったリスクがあります。
わからないことを、ひとつひとつ潰しながら情報収集を進めましょう!
収集する情報
では、どのような情報を集めればいいのでしょうか?
具体的には以下の7つです。
それぞれ簡潔に解説するとともに、おすすめのサイトやアカウントを紹介します。
我が家は自然素材の木造住宅なので、紹介するものがそちら寄りになることはご了承ください。
構造
住宅構造の種類は、主に「木造」「鉄骨」「鉄筋コンクリート」があります。
それぞれの構造の特徴を把握しましょう。
木造の構造は、佐藤実さんのYouTube、「構造塾」チャンネルがおすすめです。
「構造王」とも呼ばれている木造住宅構造の第一人者です。
より深い知識を得たい方におすすめです。
素材
住宅で使う素材には、「人工素材」と「自然素材」があります。
一般的には人工素材のフローリングやビニールクロスが使われますが、無垢床や塗り壁などの自然素材という選択肢があることも知っておきましょう。
それぞれにメリット・デメリットはあるので、どちらの情報も集めておくことが重要です。
断熱
断熱は、快適な暮らしをおくるために非常に重要です。
断熱ができていない家だと、夏暑く冬寒い家になります。
断熱の情報収集におすすめなのは、以下2つです。
上記を見ることで、断熱の知識が深まると思います。
また断熱材にも種類があるので、それぞれの特徴を把握してください。
しっかりと知識を蓄えて、快適な暮らしを実現しましょう!
間取り
間取りは、理想の暮らしを叶えるために非常に重要です。
そのため、情報収集の段階から理想の間取りを具体的にイメージすることが重要になります。
理想の間取りをイメージするために、まずはとにかくいろんな間取りを見ましょう。
たくさんの間取りを見るには、Instagramアカウント「マドリー」がおすすめです。
我が家もお世話になったアカウントです。
たくさんの間取りを見て、目を肥やしましょう!
住宅設備
設備とは、キッチン、お風呂、トイレ、洗面台、エアコン、照明などの住宅内に設置される設備機器のことです。
住宅設備は快適で便利な暮らしを実現するために欠かせないもの。
ここでは主に水回りの設備(キッチン、お風呂、トイレ、洗面台)の情報を集めてください。
様々な住宅設備メーカーが、便利な設備を開発しています。
- LIXIL
- パナソニック
- TOTO
- タカラスタンダード などなど
聞いたことのあるメーカーばかりではないでしょうか?
住宅設備の情報収集では、メーカーのカタログを集めましょう!
メーカーごとの強みを把握してください。
ちなみに我が家はタカラスタンダード派です。
設計手法
設計手法は、住まいの快適性やデザイン性、機能性、そして建築費用にも影響を与えます。
設計手法の例として、パッシブデザインとアクティブデザインがあります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、そもそも知らなければ比較もできません。
さまざまな設計手法を調べ、自分たちの価値観に合うものを見つけましょう。
また特殊な建築工法もあるので、気になる方はそちらも情報収集してみてください。
ちなみに我が家はパッシブデザインで設計してもらっています。
住宅ローン
住宅ローンは、家づくりにおいて非常に重要です。
情報収集を行わずに安易にローンを組んでしまうと、後悔につながってしまうかもしれません。
住宅ローンの返済には金利が大きく影響します。
たとえば、借入額3,500万円、返済期間35年の場合だと以下のようになります。
金利 | 1% | 2% |
毎月返済額 | 98,779円 | 115,941円 |
総返済額 | 約4,149万円 | 約4,869万円 |
金利が1%違うだけで、総返済額が約720万変わります。
できるだけ金利の低い金融機関で借りた方がいいですよね。
また、金利にも種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、最終的には自分で選ぶ必要があります。
住宅ローンには選択肢がたくさんあり、その後の生活に大きく影響します。
そのため、しっかりと情報収集をしましょう。
ちなみに我が家は、夫婦で育休中でも審査してもらえて、つなぎ融資があった「住信SBIネット銀行(対面)」で借りました。
情報収集の注意点
情報収集は大切ですが、行うにあたって注意点があります。
それぞれ解説します。
気になる住宅会社は事前に紹介してもらう
住宅会社に資料請求をする場合、注意点があります。
それは、
ということです。
一般的には、資料を届けてくれた人が今後の担当になります。
事前に気になっている住宅会社があり、知り合いにそこで家を建てた人がいるなら、事前に紹介してもらっておきましょう。
紹介値引きもありますし、いい営業担当に出会える可能性が高くなります。
一度決まった担当は、なかなか変えられませんので注意してください。
ちなみに、我が家は担当によって善し悪しが決まるのが嫌だったので、社長自らが対応してくれる小さな地域工務店で家を建てました。
一括資料請求は訪問・電話がある
一括資料請求サービスは、複数の住宅会社から資料をまとめて取り寄せられるサービスです。
家づくりに必要なカタログや見積もりを、手間をかけずに取り寄せられ便利です。
しかし、一括資料請求にも注意点があります。
電話してきて訪問や、いきなり資料を持って訪問してくる場合もあります。
気になる方は資料請求の入力フォームに「訪問・電話NG、連絡はメールのみ」と記載しておきましょう。
それでも訪問・電話があった場合は、その住宅会社はやめておくのが賢明です。
こちらの希望を聞いてくれない担当とは、のちのちトラブルになる可能性が高いです。
資料を送付するので、興味があったら連絡ください
というスタンスの方が、いい住宅会社の可能性も高いです。
我が家も、いきなり訪問・電話してきた会社はお断りしました。
家を建てたのも、資料だけ送ってくれて、こちらから連絡した工務店を選びました。
住宅展示場は効率が悪い
家を建てたくなったら、とりあえず住宅展示場に行くという人が多いと思います。
しかし、情報収集のために住宅展示場に行くのは効率が悪いです。
なぜなら、1日かけても2~3棟ほどしか回れないためです。
住宅展示場に初めて行く場合は、
- 住宅会社の特徴を、熱心に説明される営業トーク
- 家づくりの時期や予算等の住宅会社からの質問
に時間を多く取られます。
そのため、所要時間は1棟あたり1時間半から2時間ほどになります。
住宅展示場の営業時間が10時から18時のところが多いので、休憩時間も考慮して午前中に1棟、午後に2棟がおそらく限界です。
1日かけて2~3社の情報しか集められないなら、カタログを見た方が効率的です。
住宅展示場にもし行くなら、
- 気になる設備があって、実物を見たい!
- 間取りにイメージを膨らませたい!
- 営業から直接話を聞きたい!
のようなしっかりと目的を持って訪問することをおすすめします。
我が家の情報収集
我が家の実際に行った情報収集を紹介します。
解説した手順通りではないですが、かなり時間をかけて情報収集しました。
その結果、後悔もなく満足できる家づくりになったと思います。
ぜひ参考にしてください。
大手ハウスメーカーに資料請求
まず、なんとなく家が建てたいな~と思っていた時期に、大手ハウスメーカーに個別に資料請求をしました。
資料請求したのは、
の5社です。
家づくりを考え始めた時期だったので、聞いたことあるところにとりあえず資料請求した感じです。
深い意図はありませんでした。
一括資料請求
次に、一括資料請求をしました。
本格的に家づくりを考え出した時期くらいです。
一括資料請求のサイトで、載っている住宅会社すべてからもらいました。
とにかくいろんなカタログを集めて、見ていました。
大手ハウスメーカーの完成見学会に参加
資料請求をすると、完成見学会の案内が届くようになったので参加しました。
初めての参加だったので、ドキドキ・ワクワクでした。
思ったよりもかなりコンパクトな家だったので、「こんなもの?」と思った記憶があります。
住宅展示場
完成見学会に参加したハウスメーカーに住宅展示場にも誘われたので行きました。
誘われた住宅会社だけでなく、他の会社のモデルハウスにも行きました。
同じ質問を会社ごとでされるので、かなり疲れたのを覚えています。
住宅展示場はオプションもりもりで建てているので、かなり豪華です。
かっこよくて憧れますが、同じような家はたいてい予算の関係で建ちませんので、気を付けてください。
先に完成見学会で、現実のサイズと仕様を見ていたのはよかったと思いました。
いいと思ったものを切り抜いてノートに貼る
いろんなカタログを見て、
これ、いいな!
と思ったものを切り抜いて、ノートに貼りました。
いわゆる「スクラップノート」です。
ノートを見ながら夫婦で、
- これいいね!
- これは微妙だね…
などとざっくばらんに価値観のすり合わせをしました。
まとめ:情報収集をして知識を蓄えよう!
情報収集を行う目的は、
おすすめの情報収集手順は、
たくさん時間をかけた分だけ、後々のいい選択につながります。
家づくりが終わった後に、
- こんな選択肢があったなんて知らなかった…
- もっとこすればよかった…
と後悔しないように、情報収集をじっくりと行いましょう!