ハイスピード工法にかかる費用を公開!我が家の採用理由も解説【地盤改良工事】

- 地盤改良の追加費用が不安…
- ハイスピード工法にかかった費用を教えて!
- なぜハイスピード工法を採用したの?
家を建てるなら地盤調査を必ずします。調査結果によっては、地盤改良工事が必要です。
しかし、地盤改良工事費は契約時には含まれておらず、完成時に上乗せして支払います。
地盤改良の予算を確保しておかないと、最終的に予算オーバーになります。概算でもいいので、地盤改良の費用を事前に把握したいところ。

我が家は地盤調査で軟弱地盤と判定され、ハイスピード工法で地盤改良を行いました。
この記事では、ハイスピード工法で実際にかかった費用を公開しています。
また採用した理由もあわせて解説してますので、ぜひ参考にしてください。
ハイスピード工法については、ハイスピード工法とは?施主目線のメリット・デメリット5選を解説【地盤改良工事】をご覧ください。

ハイスピード工法の費用公開

我が家のハイスピード工法にかかった費用です。
名称 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
砕石杭打設 杭長3.75m | 17 | 本 | 25,000 | 425,000 |
砕石杭打設 杭長3.25m | 22 | 本 | 23,000 | 506,000 |
残土処理費 | 4.8 | m³ | 6,000 | 28,800 |
機械運搬費 | 1 | 式 | 141,600 | |
保証関連費 | 1 | 式 | 30,000 | |
諸経費 | 1 | 式 | 199,000 | |
計 | 1,330,400 |
- 3.75mの長さの杭が17本で、42万5千円
- 3.25mの長さの杭が22本で、50万6千円
- 残土処分費は4.8m3で、約2万9千円
- 機械運搬費は機材の運搬で、約14万2千円
- 保証関連費は地盤保証書作成費用で、3万円
- 諸経費はその他細かい費用で、19万9千円
総杭長135.25m、合計金額(税抜き)は約133万円。1m当たりの金額は9,833円です。工事は2日と半日で終わりました。

地盤の条件や家の大きさによって、地盤改良工事の費用は変わります。参考程度にしてください。
物価上昇を考慮した費用
我が家がハイスピード工法で地盤改良をしたのは、2022年です。2025年現在では物価も上昇しているため、物価上昇を考慮した費用を算出します。
ある期間の物価上昇率を算出する計算式は、以下の通り。
建築関係の物価指数は、「一般財団法人 建設物価調査会」が公表しています。
2015年の物価指数を100としたときに、2022年は127.8、2025年は138.7
計算式に値を代入すると、建築部門の物価上昇率がわかります。
物価上昇率に1を足してをハイスピード工法の費用にかければ、物価上昇を考慮した費用が出ます。
物価上昇を考慮したハイスピード工法の費用は、約144万円となりました。1m当たりの金額は10,646円です。
ハイスピード工法の費用内訳

ハイスピード工法の費用について、内訳の解説をします。
- 砕石杭打設
- 残土処理費
- 機械運搬費
- 保証関連費
砕石杭打設 杭長3.75m | 17 | 本 | 25,000 | 425,000 |
砕石杭打設 杭長3.25m | 22 | 本 | 23,000 | 506,000 |
残土処理費 | 4.8 | m³ | 6,000 | 28,800 |
機械運搬費 | 1 | 式 | 141,600 | |
保証関連費 | 1 | 式 | 30,000 |
機械運搬費

機械運搬費 | 1式 | 141,600 |
まず、機械運搬費について解説します。先に機械を知っておくと、後の解説がスムーズになるので見積書の順番と前後します。
- 建柱車
- バックホウ
- 各機材
の運搬が、機械運搬費の内訳です。
建柱車

建柱車は、穴を掘り、電柱を立てるために使用されることが多い作業車です。先端部分のアタッチメントを交換すると、ドリルで穴を掘ったり、クレーンのようにものを吊ったりできます。

ハイスピード工法では、建柱車はメインとなる建設機械です。穴を掘って砕石を流し込み、砕石杭をつくります。建柱車の先端部分を交換して、現場条件によってアタッチメントを使い分けます。
建柱車での砕石杭打設については、工事方法で詳しく解説します。
バックホウ

バックホウは、土を掘る建設機械です。ショベルカーといった方が馴染みがあるかもしれません。
ハイスピード工法では、バケット(上の写真で右下の青いもの)に砕石を投入する、工事で出た土を集めてダンプトラックに積み込むなどの役割があります。

バックホウは公道を走れないので、トラックなどに載せて運搬します。
各機材

各機材は、バケット・発電機・その他細かい機材です。
- バケット:砕石を投入するときに使う
- 発電機:電気をつくる
- その他機材:測量用機材、建柱車のアタッチメントなど
各機材は、トラック等に載せて運搬します。
建柱車・バックホウ・各機材の運搬にかかる費用は、14万1,600円です。
砕石杭打設

砕石杭打設 杭長3.75m | 17 | 本 | 25,000 | 425,000 |
砕石杭打設 杭長3.25m | 22 | 本 | 23,000 | 506,000 |
打設とは、打ち込むこと。砕石杭打設は、砕石の杭を地中に打ち込むということです。ここでは、砕石杭打設の内訳と工事方法を解説します。
内訳
費用の内訳は、以下の通り。
- 3.75mの杭が17本で42万5千円
- 3.25mの杭が22本で50万6千円
杭の長さは3.75mと3.25mの2種類あります。杭の長さと本数は、地盤が支えられる力を計算して決まります。

我が家の場合は、2階がある部分が3.75mで、1階のみの部分が3.25mです。
砕石杭打設の費用は、合計で93万1千円です。
工事方法
ハイスピード工法の工事では、建柱車の先端部分を交換して、現場条件によってアタッチメントを使い分けます。図の左がオーガタイプ、右がケーシングタイプです。

引用:ハイスピードコーポレーション
オーガタイプの工事方法は以下の通り。

初めに、ドリルで穴を掘ります。次に、掘った穴に砕石を投入します。砕石を投入したら、50㎝毎に強度を確認しながら圧力をかけます。それを繰り返しながら、地表面まで砕石杭をつくります。
縦方向だけでなく横方向にも圧力が加わります。途中で軟弱地盤があっても、軟弱な部分が膨らんだような形になるため、より強い地盤になります。
ケーシングタイプの工事方法は以下の通り。

初めに、ケーシングで地中を推し進めるように穴を掘ります。穴を掘った後、ケーシング内に砕石を投入します。先端から砕石を出しながら50㎝程度ケーシングを引き上げ、圧力をかけます。繰り返しながら地表面まで砕石杭をつくります。
ケーシング内には、バケットを使って砕石を投入します。砕石の投入量はセンサーを用いて管理します。


工事方法は基本的に同じです。タイプによる違いが一番出るのは、穴の掘り方です。オーガタイプは掘削して穴を空けるのに対して、ケーシングタイプは穴を空けません。掘削完了後の写真を比べてみます。


オーガタイプは穴が開いていますが、ケーシングタイプは穴があいていません。ケーシングタイプは、ケーシングの内部に砕石を入れられるため、砕石を投入する穴がいらないからです。ケーシングタイプの方が、オーガタイプより発生する土が少なくなります。
工事では基本的に、ケーシングタイプを使います。周辺にブロック塀などの構造物がある場合は、オーガタイプを使います。ケーシングタイプは周辺地盤に圧力をかけながら穴を掘るため、構造物が壊れる危険があるからです。
残土処理費

残土処理費 | 4.8 | m³ | 6,000 | 28,800 |
残土とは、工事で発生した土のことです。残土処理は、2つの手順にわかれています。
①はバックホウでの作業、②はダンプトラックでの作業です。それぞれの作業内容は以下の通り。
- 集積:各杭で発生した残土をバックホウで1箇所に集める。
- 積込:集めた残土をバックホウでダンプトラックに積み込む。
- 整地:敷地を平らにならす。
- 運搬:ダンプトラックで残土処分地まで運ぶ。
- 処分:残土処分地で残土を処分する。

我が家の残土は4.8m3でした。1m3というのは1m×1m×1mの立方体です。4.8m³はの立方体4.8個分です。
集積・積込・整地で9,600円、運搬・処分で1万9,200円です。残土処分費は合計で2万8,800円です。
保証関連費

保証関連費 | 1式 | 30,000 |
保証関連費は、BIOS(ビオス)地盤保証書の作成費用です。BIOSは、「一般社団法人 住宅不動産資産価値保全保証協会」が実施する地盤保証です。保証期間は30年、保証金額は最高5000万円です。
BIOSの保証を受けるために、保証書が必要ですので、保証関連費は作成費用3万円です。
我が家がハイスピード工法を採用した理由

我が家がハイスピード工法を採用した理由は、工務店の標準仕様だったからです。
我が家の土地は地盤が弱く、液状化の可能性がある土地です。ハイスピード工法は、液状化対策ができる地盤改良工法として気になっていました。ただ、「地盤改良だけで工務店を決めるのはもったいない」という思いもあったので、工務店選びの時は地盤改良のことはいったん忘れました。
工務店も決め、間取りや設備を決めた後、ついに地盤改良の話です。工務店の提案は、以下の通り。
- 六価クロム発生の可能性があるため、柱状改良工法は提案しない。
- ただし予算の都合上、やむを得ないときはすることもある。
- 標準としてはハイスピード工法か鋼管杭工法。
- 費用はどちらもそんなに変わらない。
- 地盤保証はハイスピード工法が30年、鋼管杭工法は10年。
費用も変わらず、保証期間も長くて、液状化対策もできるという理由で、我が家はハイスピード工法を採用しました。
まとめ:ハイスピード工法の費用と採用理由
ハイスピード工法の費用と我が家の採用理由を解説しました。
名称 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
砕石杭打設 杭長3.75m | 17 | 本 | 25,000 | 425,000 |
砕石杭打設 杭長3.25m | 22 | 本 | 23,000 | 506,000 |
残土処理費 | 4.8 | m³ | 6,000 | 28,800 |
機械運搬費 | 1 | 式 | 141,600 | |
保証関連費 | 1 | 式 | 30,000 | |
諸経費 | 1 | 式 | 199,000 | |
計 | 1,330,400 |
費用については家の大きさや地盤条件によっても異なってくるため、あくまで参考程度でお願いします。採用理由についても、ありがたいことに工務店の標準仕様だったため、迷うことなく選ぶことができました。
標準仕様でないと、ハイスピード工法は高くなることもあります。しかし他工法で発生する杭の撤去費用等まで考慮すると、トータルでは経済的になる可能性が高いです。複数社から見積をとって、地盤改良工法を検討してください。
ハイスピード工法のメリット・デメリットを施主目線で解説しています。

これから家づくりを始める方に読んで欲しい記事です。

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